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ハノイ到着 上海ガールとの出会い

old hanoi

ハノイ市内に到着。の場所で降ろされた。
同乗していたツーリスト達と思わず顔を見合わせる。
そりゃそうだ、暑いとは言え避暑地のサパから、いきなりハノイの日中である。

気温は34度、体感では40度位に感じた。

汗がどっと吹き出る。

それよりもクソがしたい。もう笑えないほどの便意が襲ってきた。

ウソコを漏らしそうになりながら歩き始めた。

IMG_1752.jpg

即座に☆印の ROYAL HOTEL に駆け込んだ。

このホテルがトイレを貸してくれなかったら漏らしていただろう。
ハノイ到着5分で、クソをチビっていては笑えないよ。

快くトイレを使用させてくれたホテルスタッフに感謝した。

腹もスッキリしたところで、宿探しだ。

ハノイはスルーして、そのままハイフォンに移動する予定だったが、
ハノイ到着時間が思いの外、遅かったので急遽中止してハノイで一泊することにしたのだ。

前回のハノイ訪問でも歩きまくった旧市街近くで降ろされたので、
この周辺で宿を探すのだが、思いの外、値段が高いのである。
ドミは嫌なので、ツインかダブルを探すのだが中々安宿が見つからない。

とにかく暑くて重い荷物を背負っていたのもあり、心身共に疲れ果ててグッタリしてきた。

面倒くさくなって、フォーの店で飯を食いながらスマートフォンで宿検索をしていたところ、
大きなキャリーバックを引っ張っていたアジア系女性が、相席してもいいかと質問してきた。

うぜーなと思いながら了承したら、やたらと話しかけてくる。
顔を見た所、日本人だと言っても十分通用する顔立ちだ。
彼女は素晴らしく流暢なアメリカンイングリッシュを話している。

アメリカ国籍の中国人かと思い、どこから来たのかと聞いてみたら、
上海から、つい先程ノイバイ空港経由でハノイに到着したと言っている。

上海在住の中国人女性らしいが、やたらと饒舌で胡散臭さを感じた。
英語が恐ろしく流暢なのは、アメリカに留学していたからだそうだ。
またハノイには何度も訪れていて、勝手知ったる庭のようなものだと豪語していた。

煙草を持ってるかと聞かれたので、持っていた煙草の箱を差し出した所、
中にガッツリ入れたあったジョイントを見つけて、彼女は超笑顔。

ウィード好きなの? と聞かれて、当然だろ、毎日ブリブリだぜと答えたら、
私も大好きと言いながら、ジョイントを取り出して火を付けた。

おいおい昼間っから、それも街中でマズイだろと言ってもガンガン吸っている。
キマる前から妙に明るく饒舌だった彼女は、ブリブリになってさらに饒舌になってきた。

変な奴に出会ったなと思ったが、お互いについて結構な長話をした。
ヨーロッパ圏の草は恐るべきハイクオリティだとかの話は特に大盛り上がり。
彼女の酒が嫌いで草が好きという、私と共通の嗜好には大いに共感が持てて楽しい会話だった。

会話が一段落した所で、そろそろ宿探しでも再開しようかと思い彼女にサヨナラを告げると、
宿が決まってないなら、私も決めてないから一緒に探そうという申し出があった。

ハノイは詳しいらしいので、その話に乗ることにした。
即座に彼女はタクシーを止めて、グーグル・マップを見せて場所を指示している。

彼女のスムーズで無駄のない一連の所作を見ていたら、何だか怖くなってきた。
美人局か何かで、ヤバイ所に連れて行かれるんじゃないかという恐怖感さえした。

そしたら何のことはない、タクシーで数分の小さなホテルの前で車を止めさせ、
サクサク荷物を持ってフロントに行くではないか。

フロントの若い兄さんに、パスポートを渡すように促された。
私達は付き合っていて、もうすぐ結婚すると言っていた。

おいおい結婚しねーし、聞いてねーよと思ったが、まあ話に乗っかる事にした。
部屋代は80万ドン(4000円)。彼女が払ってくれた。

決めた部屋はダブルベッドの部屋だ。

もう、その時点で私は不信感全開で、超疑惑の目である。
つい先程出会って飯食っただけなのに、速攻でホテルで同室とか疑惑を持つなと言う方が無理でしょ。

無邪気で超明るい上海ガールに、いきなり同室にした理由等々を質問したところ、
旅の出逢いは直感第一、あなたは日本人で信用出来るし私のタイプの顔なのと言うではないか。

日本人なら信用出来るかどうかはともかくとして、タイプだと言われれば悪い気はしないよね。
それでも一連の流れがスムーズ過ぎて、どうにもこうにも腑に落ちない。

思い切って聞いてみた。
俺、金持ちじゃないし、と言い出したら話を静止するように、お金なら私はあるぞと言う。
ポーチの中からバサッと現金を出してきた。
中国元、ベトナムドン、USドルがかなりある。
USドルだけでも3000ドル位はありそうだ。

そうじゃなくて、俺は君が商売で誘ったんじゃないかと思ったと言い出したら、
まず私は売春婦じゃないし、お金に困ってるような貧民ではない。
見損なうなと言って憤慨していた。

旅の出逢いは直感が大事、あなたは良い人、とにかく楽しもうよ。
と言われたので、半信半疑ながら彼女の事を信用することにした。

まずはシャワーを浴びて、着替えてから観光しましょうと言っている。

借りてきた猫の様に大人しくなった私は、そそくさとシャワー浴びて着替えて、
彼女に出たよ、次どうぞと言ったら、シャンプーとか貸してくれと言われたので、
そこの黒いバッグに入ってるよと、風呂用具一式のバッグを指差した。

彼女がシャンプーなどを取り出した後、動きが止まっている。

そりゃそうだ、日本から持ってきたコンドームが約30個入っているのである。
そんな事は、すっかり忘れてたよ。

続く



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