上海ガールとハノイ観光 ②
- 2019/06/12
- 23:02
上海からハノイに来たSさん25歳。
メチャクチャ明るくてフレンドリーだ。
今まで、こんな性格の中国人に出会ったことがない。
アメリカの大学で4年間学んで、アメリカンになってしまったのだろう。
思春期から大人へ変わる時期は何事も吸収しやすいからかな。
彼女は元々、画像の所に泊まろうと思っていたらしい。
ドミでも問題ないそうだ。
むしろドミのが面白い欧米人ツーリストに沢山出会えるから好きだとも言っていた。
その話は本当によく分かる。
自分も若い頃、バックパッカーとして何十ヶ国も旅をして周ったが、
安宿のドミトリーの方が面白い奴らと知り合えて、本当に楽しくて人生の勉強になった。
個室に籠もってしまうとセキュリテイ的には安心だが、楽しい出会いは無くなっていく。
その上海ガールは白人系とは相性が合わないそうで、
友達ならOKだが、彼氏だとか結婚相手はアジア人がいいそうだ。
自分とは真逆だ。
こちらは友達ならアジア人はOKだが、彼女や結婚相手は白人がいい。
上海ガールとハノイ観光して周ったが、お互いにハノイの名所は既に行っているので、
ハノイ人がそうするようなデートスポット巡りをしてみた。
まるで付き合っている間柄のように手を繋いで、自分一人なら絶対行かないような所に行けたのは新鮮だった。
ただ、突然の出会いから、いきなりダブルベッドの部屋に一緒に泊まることになったのが衝撃的で、
心が落ち着かない。
何もかも、全てが彼女にリードされるがままに事が進んで行っている。
お互いに英語は達者ではあるが、帰国子女や本物の英語ネイティブではない。
同じアジア系とは言え、日本人と中国人だ。育った経緯や文化も違えば、常識感も違うだろう。
そんな小さなわだかまりを気にする自分が情けなくなる。
島国日本人気質丸出しなのを恥じた。
彼女は飄々としていて、今のデートを楽しんでいるようだ。
こちらはアメリカ人女性と一緒に居るように感じられた。
そのSさんは終始ブリブリ。そちらもまるで欧米人スタイルだ。
ジョイントなら100本巻いても余るくらいは持っていたので、幾らでもキメてもらって結構だが、
よくそんなに吸えるもんだと関心する。
巻いて巻いて巻きまくって、ガンガン行く。
こちらは街中ではNo thanks.
付き合ってたら歩けなくなって、宿に帰れなくなっちゃうよ。
そんなこんなで飯食って宿に戻ろうと彼女に促す。
宿に戻って荷物整理しながら、明日のハイフォン行きの準備をしていたら、
ハイフォンに行かないで、私と一緒に旅行しようと駄々を捏ねだした。
まさか、そう来るとは思わなかったので面食らったが、
一々、旅先で出会う女に恋してたらキリがないのだ。
Sさんは可愛い系で中の上クラスの顔だし、身長も165cm位でスタイルは抜群だ。
おまけに乳も良い。
私と彼女の歳がもっと近くて、さらに長期の旅が許される状況なら一緒に旅がしたい。
心がグラグラどころか、激しく動揺するような申し出だ。
すこし考えた後、心の動揺を隠すようにしながら彼女の申し出を断った。
出会う女にその都度惚れていたら、体も人生も幾つあっても足りないよと自分に言い聞かせた。
この後、ブリブリにキメて何回も激しいセクロスした。
久しぶりに燃えてしまった。
全身全霊を傾けて燃え上がるようにやったのは久々だ。
翌朝はなぜか早く目が冷めた。
昨夜は激しいセクロスして果てたが、彼女の裸を見ていたら朝からやりたくなった。
彼女も起きたようで、こちらの臨戦態勢を感じて笑っていた。
そして、私に言った言葉が、
あなたとはもうセックスしない。今からするなら私と一緒に旅をして欲しい。
今からすれば、あなたの事が忘れられなくなる。
こんな事を言われて、朝から吐き気がするほど動揺した。
もう完全に心がやられてしまった。
惚れてまうやろーーー!!!
午前10時まで部屋で一緒にくつろいでチェックアウトした。
彼女は別のホテルに移動すると言う。
私と一緒に居た部屋には一人で居られないと言っていた。
タクシーを止めて、ザーラムバスターミナル行きを告げた。
最後に彼女とハグして、サヨナラを言った。
丸一日も一緒に居なかった彼女は泣いていた。
こちらも、もらい泣きだ。
久しぶりに人との別れで涙が出た。