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ターケーク 別れ ㉚

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3日前の夜、Gさんが暗闇の中、座り込んでいたロータリー。

ヴィエンチャンからターケークに到着した頃は掴み所のない変わった女だと思っていた。

表情や言動は落ち着いていてクールな女性と言う感じ。

だがセックスとなると本能剥き出しでエロエロ女に変貌するのが大好きだ。

だが、彼女とは 『 お別れ 』 の時が来た。

早朝のセックスを終えてから、Gさんは淡々と荷物をパッキングしていた。

私は午前中にチェックアウトすればいいので、まだゆっくり出来る。



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G : ハノイに行くの?

俺 : ・・・・・ そうだね

G : 残念ね、一緒に旅したかった

俺 : バスターミナルまで送ろうか?

G : いいよ、悲しくなるから それに、あの2人も一緒だから ・・・・・

俺 : じゃ、これ餞別に



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やった女とサヨナラする時は、いつも渡すようにしている。

私の流儀ですよ。



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Gさんと一緒に部屋を出てフロントに行くと、ドイツ人2人組が既に待っていた。

私はパクセーに行かない事を告げると、『 口パク 』 でめっちゃ文句を言ってる(笑)



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彼女達2人がGさんと何を話したか知る由もないが、おそらくこういう事だろう。

旅先で知り合い、多少なりとも好きでなければセックスなんかしないだろう。

最初は一緒にパクセーに行かないと言っていたが、
3日間一緒に居て、散々ヤリまくって多少なりとも恋愛感情が生まれて来た時に、
いよいよ、お別れの時が来た。

ここで俺が、『 やっぱり俺、Gさんと旅を共にするわ 』
という感動のストーリーがあるという筋書きだったのかな?

あっさり、『 俺、行かねーよ 』 と言ったら、2人から口パクで非難轟々だ(笑)

まあ、仕方ないよ。

俺、クソ野郎だから。

いよいよ、本当の別れの時が来た。

Gさんは、いつも通り無表情だ。

彼女達がトゥクトゥクに乗り込んだ所で別れの挨拶だ。



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ここで急にGさん泣き出したよ。

ちょっとだけ胸が締め付けられる思いがした。



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残弾数 : 2



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