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ターケーク ②

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謎のフランス人に辿り着くまでに、2つの置屋でベトナム人とラオス人、マッサージ屋でベトナム人、
よく分からんゲストハウスでベトナム人、さらに白人ナンパで2人やっつけてるから話は長いのである。

さて、イスラエル人女性(Gさん)と安宿前でピックアップを待っていると、ミニバンが迎えに来た。

バスターミナルまでミニバンで移動して大きなバスに乗り換えるらしい。

大型のスリーピングバスで快適に移動とか妄想していた私達に突き付けられた現実は、

上の写真のボロいバスで移動という厳しい事実だった。

エアコンが効いていたのが唯一の救いだ。

予定では7時間でターケークに到着するらしいが、ケツが持つのだろうか?

ルアンパバーンからビエンチャンまでの大型バス移動で、完全にケツが破壊されたので、
もっとボロい今回のバス移動は、お先真っ暗ですよ。

Gさんと一緒なので、独りで移動するよりは退屈しなくて丁度よい。

彼女は大型バックパックを持っているものの、格好がバックパッカーっぽくない。

靴も激重バックパックで長距離を歩くのに適したものを履いていないし、やけに軽装なのである。

私はと言えば、金に糸目を付けないトレッキング完全装備を常に持っている。

俺 : Gさん、やけに軽装だけどトレッキング大好きなの?

G : トレッキング大好きだよ。

俺 : ふ~ん、トレッキング用の靴とか別に持ってるの?

G : これ、いつもコレよ。

俺 : ・・・・・ (ペラペラの体育館シューズみたいなのを履いていた)

こいつは偽モンだ、ネパールの山岳民族ならサンダルでも平気で縦走出来ると思うが、
先進国のひ弱な人間なんぞ、いくら体幹が強靭な白人種と言えども体育館シューズなんぞ、ありえん。

背負う装備重量に合わせた本物のトレッキングシューズに分厚いウールソックスでも持ってないと、
あまりにも危険だ。

おそらく彼女はバリバリのトレッカーではなく、近くの山をチョロっと歩く程度なのだろう。

しかも、服装すら本当に舐めた格好をしている。 

まあ、他人事だからどうでも良い事なのだが、彼女が今まで訪れたと言うトレッキングルートは、
中々に有名なルートばかりだったから、増々ハッタリ臭いのである。

何年も掛けて世界を旅してる最中の彼女は孤独が大好きらしい。

私も孤独な旅行が大好きだが、それは白人姉ちゃんと草吸ってセックスすると言う目的があるからだけである。

白人姉ちゃんをナンパしないのなら、私は孤独な旅行は嫌だ。

俺 : 月並みな質問だけどさ、独りで旅してると寂しくないの?

G : 寂しいけどね、ほら、今もあなたと2人だから孤独じゃないでしょ?

俺 : だね、でもナンパとか大嫌いでしょ?

G : 男はセックスの事しか頭に無いヤツばかりだからウンザリ。

俺 : ・・・・・ (図星だ)

G : あなたはどうなの? 旅の最中はナンパするの?

俺 : どうしても我慢出来ないのならするかもね。

G : やっぱりね・・・

などと、くだらない話で盛り下がったり、ヘブライ語を教えてもらったり、仮眠してみたりと、
8時間半掛けてターケークのバスターミナルに到着した。

バスから降りると、先にどこからか到着したであろう白人バックパッカーが駐車場に大勢居た。

20人以上は居たであろうか。


旅の鉄則

迷ったり、困った時は白人について行け


白人種の情報収集力、行動力、決断力、交渉力は、極東アジアの平和ボケしている我々日本人など、
彼らの足元にも及ばないのである。


迷ったら白人側に付け

白人女をナンパするなら、とにかく褒めちぎれ

セックスするなら、草を準備しておけ

以上!














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