旅の日記

７時間程ぐっすり寝て体力も回復したようだ。
実に良いスッキリした目覚めだ。
亀頭にシャワーヘッドを近付け過ぎると痛い位の水圧も嬉しい。

今日はクアットラムからナムディンに戻り、ヴィンまで行ってからスンタィンへ行く。
丸一日、移動に時間を費やすことになるから実に憂鬱な気分だ。

朝８時に宿前の飯屋に行ってみた。　すぐイッちゃう姉ちゃんと飯食った店だ。
微妙な片言英語を話す４０歳位のおばさんは、私の事を覚えていた。

麺類は要らないよ、あとはおまかせしますと言ったら、貝が沢山入ったスープが出てきた。

貝が沢山 ＝　亜鉛が豊富　＝　キンタマに良い

などと勝手に解釈していたら、笑いが込み上げてきた。
連日ブリブリで複数の女とヤリまくって、頭がおかしくなったのかもしれない。

店のおばさんにどこから来たのか聞かれて、日本から来たよと答えたら、女はどうだったと聞かれた。
女を買いに遥々日本から来たのはバレバレなのね。

クアットラムビーチは一応ビーチリゾートだが、汚い海で昼間は潮干狩り客位しか見当たらない。
その割には異様ほどの軒数のホテルやニャギがあって、よく分からないビーチだ。
ビーチハウス、海鮮食堂偽装置屋が海沿いにズラッと立ち並ぶのは圧巻だ。

突然、おばさんに私とブンブンするか？　２０万ドンでいいぞと言われ丁重にお断りした。
顔は笑っていたが、目がマジだったのでドン引きだよ。

She like you.

は？　意味不明で固まる。

I like you.でしょ。

No. She like you.

おばさんは、私の事が好きだと言いたいのかと思い、

I like you. でしょ、
She なら、She likes you. でしょと like と likes の使い分けの講釈を垂れていたら、

No.No.No. She likes you.

やっと、おばさんが三人称を覚えたので、ドヤ顔をしていると、

She likes you.

コイツは頭が足らん奴かと呆れ返っている時、ピーンと閃いた。

おばさんは、すぐイッちゃう１９歳の女がお前のことが好きだと言っていた事を俺に伝えたいのだな。

すぐイッちゃう１９歳と一緒に撮った画像を見せると、こいつ、とスマートフォンの画像の彼女を指差した。

昨日、彼女のバイクでこの店に来て、部屋に連れ込む前に、この店にバイクを預けていたのを思い出した。
彼女がバイクを受け取って帰る時に、おばさんに俺の事を聞かれて何か話をしたのだろう。

スマートフォンの画像を見ていたら、無性に彼女に会いたくなった。

電話番号の交換をしたから電話は掛けられるが、こちらはベトナム語を話せない。

おばさんに電話を渡して女に電話を掛けろと指示すると、コールはするが出ないと電話を返された。

朝から無理だよな、まだ寝てるよと思い諦めると、電話が掛かってきた。

テンパって、おい、おばさん電話、電話、電話と渡したら、何か話をしてすぐ切った。

お？　何だ？　どうなった？　訳わからんぞ？　と呆然としていたら、
おばさんは、ここで待ってろと言っている。

２０分程待つと、長袖、長ズボン、フードを被ってマスクにサングラスという姿でバイクに乗ってきた。
バイクに乗るベトナム女性あるあるの完全装備だ。

もう誰だか分からないよ。　でも、あの完全装備で色白を保つんだね。

おばさんに何か飲むか？　と聞かれて、彼女と一緒にジュースを頼んで再会の乾杯。

彼女はおばさんと何か話している。　おばさんは私が再会をセッティングしてやったとドヤ顔だった。

続く